2024年の占星術による考察 by 淡の間

2023.12.28
2024年の占星術による考察 by 淡の間

時代が変革していく時期に先駆けて、後悔なく2024年を生きる。


今年も考察の機会をいただきありがとうございます。


冒頭の文にもあるように、時代の変わり目の一年として2024年をいかに有意義に生きるかというテーマを星の力を借りてお話ししてみようと思います。


キーワードは、純度の高い生き方を求めて自浄作用を取り戻す年。
濁りと乖離のない自己統合を求めて、「自分」を生きることに集中する。
軽やかなリスク分散を行い”準備”していくこと。


大きく分けて、2024年1月20日前後、4月半ば〜5月26日前後、11月20日以降がざっくり見た2024年の分岐点です。占星術的に解説すると、冥王星と木星という社会の流れを作っていく影響力の強い天体が移動していくことで社会に大きな影響をもたらすターニングポイントになります。


2008年から2023年にかけて滞在し、そして2024年で完全終了する山羊座冥王星期と呼ばれる社会構造を形骸化させた時代は2024年の11月20日を持って完全終了し、ここから本格的に「水瓶座冥王星期」と呼ばれる新時代へと突入します。


これまでの社会における成功例やステイタス、教育制度、政治、わかりやすい権力構造、形骸化されてもなお力を保持し続ける大資本などが成長し続けた時代は終わり、個人の影響力・社会全体としての共同体の在り方、内面的な人間性が伴うこと、規格外のこと、人権問題の問題提起・改善や変容など、社会全体の傾向や時代の課題、評価を受ける対象の質が大きくバトンタッチしていきます。


その状況はまるで「あっと驚く交代劇」「崩壊のさま」を見せられるような、まるでドラマの世界を見ているかの如く崩れ落ちるように時代が変容していく様を刮目することに。
驚くなかれ、まだまだこれまで出来事が「シュミレーション」に過ぎなかったことを実感するのはもう少し先のお話。今後、人生のリスクを分散するために2拠点生活や資産の分散、生活スタイルの見直しを行う人も増えそうですし、一人が肩書きを2つ、3つ持つのがますます当たり前の傾向になりそうです。


本当は恐ろしい、「風の時代」の影響とは


山羊座の冥王星のみならず、一般的に幸せの星と謳われる木星の影響もまたなかなか侮れないものです。12年に一度のラッキーイヤーという耳障りの良さに安堵していると、水面下にある押し込めていた問題を一気に浮上させたり、人によっては隠居させたり入院、病気や不貞、負債、問題が見つかるなど。


木星は神話の中で最高位の神・ゼウスの名の下に正義の制裁をもたらす星。それぞれの問題を”拡大(クローズアップ)”することで然るべき着地点を与える作用を持つのです。また2018年から滞在する改革の星・天王星も木星に重なる作用も相まってその作用が非常に大きく引き出されている最中(ブレイクスルー中)とも言える時。特に、大きな資本力に不可抗力的にメスが入り経営上の見直しを余儀なくされるとか、社会的に強い立ち位置に置かれていた人々の転落、まさかのどんでん返し、然るべき制裁なども起こりやすい時。行き過ぎたインフレの着地点、物価格増の影響が木星と天王星の移動と共に終焉が見えればとも願います。


しかし二つの天体をうまく味方につければ一生に一度のブレイクスルー期とも言える副産物も。個人の才能が一気に引き出され、良い意味でのクローズアップや個人の資産が急激に増えるきっかけにも転換できますから楽しみですね。特に2011〜2012年頃からの自分の歩みをふりかえり、当時の自分が蒔いた種の芽吹きと伏線の回収を行って。


このように社会が大きく変わろうとする時、個人レベルでも変化を促される中で、ここ数年の傾向としては「自分探し」をしている人の多さが顕著に現れていると感じます。


「自分探し」を助長させるメディアの台頭、占いブーム、分析ツールの流行など、自分を探すための方法や見えないものに縋ろうとするかつての宗教の代替になるようなもの、新しいカルチャーとしての「自分探し」がこんなに世に溢れる時代が未だかつて存在していたでしょうか?


それだけ混沌の時代の中で安定という指標を求めたり、またはブレない個人の生き様や姿勢を示すオピニオンリーダーや”本質的な”インフルエンサーの出現など、ビジネスにおいても従来のPR方法や大手資本力よりも「個の力」が作用する影響力やステイタスが重視されていきます。


会社としての名目よりも、誰がどのように使っているか、背景の透明性。またはどんなコミュニティ(誰が発足したものか、どんな人物が求心力を持っているのかによる)に所属しているか、という見えない仲間意識や共通目的がもたらすある種のファンダムがもたらす流行現象。遠くの親戚よりも近くの他人を重視するような親近感。本質的なインフルエンス作用(=星の力のような影響力)を見直していく中で、モノの真価を再度見直していくことにもなるでしょう。どんな時代でも時代の寵児が作る流れの魅力、熱量には逆らえないのが人間というもの。SNSやインターネットの影響によって消費者の視点がどんどん肥えているこの時代。作られたブームや取って付けたような文言の中で模倣品は埋もれ、マーケット全体の審美眼はますます誤魔化せなくなっていく。それだけ世界が本物の情熱を求めている時代とも言えるため、本質を追求する側としてはとても喜ばしい傾向かもしれません。


代わりの効かない個人の魅力、影響力こそが新しい価値を作り、世間を席巻していく流れが当分続いていく中で、フォーマット化されたマニュアルやルール、量産されたモデルや大衆的なものに抵抗するように「自分らしさ」を求めていく姿勢が加速していく様はある種AI時代に対する人類の無意識の抵抗なのでしょうか。


あえてみんな使っていることを「やめる」こと、時代に反発することでオリジナリティが開花する人。作られた流行・新しい人口造形物に飽きてエモーショナルな情緒体験(ローカル回帰や帰巣本能をくすぐるようなことなど)、時代に脚光するように反逆的な現象を求める流れも同時に生まれていきそうです。そして、占いブームなどから神秘性が求められる背景の流れでは、現代における「宗教・信仰」の在り方・立ち位置なども改めて見直されていくかもしれません。


変化の境目の時代はまだまだ混乱が伴うことにはなりますが、ここ数年で始まった物事(近年賑わせた「風の時代」というワードに浮かされた個人起業ブームなど)は精査され、2024年以降の本格的な「風の時代」を目の前にして自然淘汰していくことになるでしょう。当然、私のような占い師こそあぐらをかいている場合ではないのですが。


本当の「風の時代」はただの愛と自由の時代にあらず、ある意味ではとても恐ろしいもの。本質的な意味で価値のあるものを知り、どんなに強い風が吹いても倒れない土台を構築できている人、ぶれない軸と信念を持って生きることで自然と生まれる姿勢が「風の時代」の生き方です。目指すのではなく、自然派生によってたまたま着地していた場所のこと。
それらを実践する人は、どこに行っても「私」を生きられる能力を数年かけて一生懸命育てた人。
自分を生き尽くした先にあるネクストステージ。それがまた、代わりの効かない個性が光る新時代のロールモデルとなるのでしょう。


ここから先は分かりやすくギラついた特別な人になろうとか、誰よりもお金持ちになろうとか、そういうわかりやすいステイタス重視の社会ではありませんので目標設定には注意が必要です。自分を追い込むような目標を自己犠牲的に叶える時代はここで終わりなのだから。


しかしそれでも、です。あなたが自分の理想を叶えたいとか、賞賛を受けたいとか、その特権(新時代のロールモデルのような生き様)を手に入れたいと願うのであれば、冥王星が移動する2024年11月までせめて自分で決めた目標に向き合って成功体験を作ってみましょう。


山羊座は積み重ねることや時間をかけてこそ生まれる価値を与えてくれる星座。時間をかけて培ったもの、奢ることなく研鑽する姿勢は決して時代の変化の中で揺らがずに支えてくれる糧になりますが、一年たたずの間に得られる「価値」など分かりきったもの。


ですからあえて人が選ばない視点や役割を選択する。可能な限り、努力という時間の投資をする。「残るもの」を作る。消えゆく文化や継承すべき物事に目を向けてみるのも良し。時すでに遅しになる前に、あなたが見つけた「とあるきっかけ」が時代の節目を繋ぐきっかけや人生を変える大切な転換点になるかもしれません。


私たちが所属する社会共同体においても、一人一人にかかっていた足枷が外れていくように自我を解放していくと、余計な負担がかかっていた箇所の皺寄せが起こります。すると、それらは社会全体の皺寄せや歪みへと変化していき、またどこかで整合性を測る必要がありますので、いつか必ず堤防が決壊するかのごとくリセット現象がもたらされます。
その反動を最小限に抑えるために過剰なもの、対等かつ相応でないもの、道理の通らないものは順々に淘汰されていき、あるべき形へと変化、いやおさまるように流れていくはず。


嘆いたとしてもこれもある種の自然の摂理であり、循環の中に生きる私たちにとっては避けられないことです。何故ならどんなに画一化された社会の中でも、制限のある世界だとしても、代替の効かない個性を求めて試行錯誤する楽しみこそ生きる喜び、人生なのだから。

 


「対」になるものを通して自己統合していく


また、2023年から2025年にかけて続いていく「魚座の土星時代」がもたらす自浄作用や自己統合をもたらす影響の好転的な部分を考察してみましょう。

 


魚座という星座は目に見えない世界と見える世界を繋いでいく統合の象徴であり、身体部位で言えば「足」を表します。そして2024年5月26日以降、木星の影響下に入る双子座という星座についても身体部位で言えば、2つ対になっている上半身部分、肺や腕や肩、手など。


対になるもの、二つの「足」といえば?

2つの対立する性質、男女性の魂・性質、ツインソール(2つの・足 / ソウル=魂)にまつわる問題や、それらを通して自分の中にある内面と外層意識、表と裏の意識を矛盾なくすり合わせていくこと、それに伴う気づきや出会いが起こる(もしくはますます加速していく)時期になるかもしれません。またはそれらの現象を通して自浄作用が働く中で、一旦自分の弱みや苦手なこと、逃げていた何かに向き合わざるを得ないようなこともまだまだ起こります。


まるで駄洒落みたいですが、宇宙はシャレとかシンクロが好き。特定の人物など具体的な対象を伴わない場合だとしても自分の中の乖離(嘘や矛盾、ごまかし)を埋めていく作業や、目の前の対象や事象を通して自分の人生を取り戻していくことや「統合」と言える事象が起こる他、運命の出会いによって人生を大きく変えるきっかけ、満を持して再会・再出発すること、「出会っちゃった」ことなど。あとは甲状腺、肺、上半身の痛みや病気には注意です。


生き方を手っ取り早く変えたい人は、基本の呼吸法、立ち方、歩き方を見直してみるのも良さそう。そして、人生の風通しを良くするように物理的に動いていくこと、学ぶこと、積極的に人に関わっていくこともポイント。


社会のインフラや基盤に揺らぎが出てくる時期なので、土木系の仕事や電気工事、大工などの技術職がますます需要を増していきます。また、フットワークが軽くなる双子座の影響を含めて場所を問わず移動しながら専門的な技術だけで生きていける職の価値が高まるでしょう。

 


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2025年以降の世界の話

次は、少しハラハラするお話しですので読みたい人だけ読み進めてください。

2023年から始まって2025年まで魚座エリアに滞在する土星の影響は、社会における解毒作用、安全神話の崩壊とリセット、タブーへの触発をもたらします。

知っている人も知らない人も、2025年は一部界隈の間で『大災害が起こる』『大地震が起こる』『世界が終わる』などと騒がれ、信憑性のない未来予測が行き交い物議を醸しているようです。


私も占星術を通して考察をしてみるに、確かに穏便な空気ではありませんし、あながち大袈裟とも言い切れません。何故ならば、2025年は約35年単位でやってくる土星と海王星の重なりがもたらす『世代交代と革命が起こる年』で、その影響はすでに始まっていること。


土台や社会全体の安全や決まり事、政治、課題を表す星である土星と、境界線を曖昧にさせる融解・崩壊・幻・夢・海洋・地震を表す星・海王星が約35年に一回のタイミングで重なる天文的に大きな接点の中で生まれた過去の例を振り返ると、50年代前半の天安門事件やスターリンの死去、エリザベス女王二世の戴冠。そして世界大戦への突入。80年代後半の昭和天皇崩御、ベルリンの壁崩壊など、かつて立ちはだかっていた大きな「巨塔」が崩れ落ちるような衝撃の中、世代
交代を通して社会全体が強制的にアップデートしていく出来事や事件が世間を賑わせ混沌を巻き起こした時代でした。


(※魚座の支配星でもある海王星は、人智を超えた領域の実現、夢や幻、アルコールや病気、形の見えないもの、「海」にまつわること、資源・特に石油、海洋資源、境界線の融解における問題や、形をとどめていた何かが崩れていくようなことや、現実かリアルか分からなくなるような事象を引き起こすことも。)


こちらも過去に魚座土星滞在時期の影響を振り返ると、1995年の阪神淡路大震災、地下鉄サリン事件、大手金融機関の経営破綻が起こるなど、社会全体が暗く不安に陥れられた暗い出来事を通して強制的に自浄作用をもたらし、負の経験から新たな希望や生きる情熱を見出していこうとする時代だったとも言えます。


また、2024年から2026年にかけては社会全体に大きく影響をもたらす社会天体と言われる星たちが海王星と土星のみならず大きく移動していく時期になりますので、2020年に入ってからの大きな出来事はあくまで「練習」と言えるに過ぎず、ここからが本当の本番。2019年以前の世界には本当に戻れないのだと過去を惜しむように振り返ることになるのかも。


このような混乱とした情勢の中でも、平常心と先を読む力が試される私たちが崩壊と改革のなかで先見の明を見出そうとしていく時代。この2020年台中盤における大きな展開は今後一体どのような形で現れていくのでしょうか。私たちは今、奇しくも過去の混乱と同じような空気感の中で歴史を繰り返すように生きている世代なのです。


上記の影響のもと、2025年以降は魚座から牡羊座エリアを星々が移動しながら終わりと始まりを結んでいくような流れ。
循環的な新旧交代とクローズ&スタートの色が濃くなるのではとも予想できます。このような事象の中で、大きな宇宙の中の、ちっぽけな地球の、更にちっちゃな一粒である私たちが経験することにどれほど体感的な衝撃が生まれるのか、全く想像が追いつきません。


振り返れば2020年以降、covid-19の全世界流行によって世間と隔離された沈黙の数年間。すでにその出来事が過去となっている今、現実に対する実感が麻痺しているようなふわふわとした生き心地が抜けられない人々にとっては、この話の全てが全く異世界の出来事のように聞こえるかもしれません。実際「現実は小説よりも奇なり」のような現象を体現した世代ですから無理もないでしょう。


ですが、どのような立場の人におかれても時代の変化は全て「自分ごと」として投影されるもの。自分一人の選択や行動は、全て広い意味での社会の一部を形成しています。


変わらないと信じていた物事が変わることや、失って気づく重要性など、それを強く痛感させられるような衝撃的な出来事なども起こるかもしれませんし、綺麗事抜きで話せばあとはもうそれぞれ後悔のないように生きるとしか言いようのない奇跡の日々のなかに私たちは「まだ」生かされています。


当たり前にあったものが崩壊していくこと。
これが夢ならどれほどいいかと、現実の残酷さを見せられるようなこと。
その中で溢れる日常の愛おしさは、ますます眩しく見えることでしょう。


そして、このような少し不安が残る未来予測の中でも私はまだ希望を捨てていません。


大きな衝撃でも起こらない限り、世の中全体で積み重なったひずみや一人一人の意識の方向性を整えるようなことは最早難しいと思いますし、先の感染症の流行によって浮きだった問題そのものを通してさらに「分断」を加速させてしまったとも言える状況の中、運命の逃れられない大きな渦に巻き込まれたこの世界が一人一人の行動や心がけによって少しでも好転する余力を残していてほしいと信じています。難しいかもしれないけれど、なるべく信じたい。


だからこそ、どんな立場の、どんな状況の皆様においても希望を忘れないでほしい。幸せの形は自分が決める。せっかくなら後悔のないように生きると決める。
いつかやってみたい、行ってみたいと思えることを後悔が残らないうちに自ら実現させていきましょう。


「どんな時代の中でも、あえて前例や型(フォーマット)のない自分を遠慮なく生きる」と決めた人々の希望の周波数が広がっていくことで世間の現象を具現化すると言われている集合無意識の状態が変化していくならば、この考察が今後やってくる変容の出来事を少しでも好転的に変容する一つのきっかけになれば良いなという期待を込めています。


簡単にまとめると、地に足つけて支え合いながら一緒に社会をよくしていこうよ、というお話です。


この考察を最後まで読んでくださった皆さんの人生、かけがえのない時間が少しでも豊かになるよう心から願っています。

 


淡の間 2023年師走

 

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