A to Z COLUMN   by aynoma 


A 「ASTRAL」



THINGS THAT MATTERのライティング・パートナーである淡の間(あわいのま)が、ブランドの世界観との親和性を構築するキーワードをAからZまで毎月ひとつずつ紐解くコラムが始まります。

今月のテーマはA、Astral(アストラル)について。



「ASTRAL(アストラル)」
感情体・感受体・または星運体とも言われ、星の世界からの影響を感知したり、感受性の体験やインプットにも関わる領域や概念そのものを示す言葉。肉体を超えた意識の次元にある霊的領域。または、私たちの中にあるもうひとつの「見えないからだ」のことを指します。


占星術(Astrology)とは星の世界の学問ですから、アストラル的なものとは「星の影響(星の世界)」を表す占星術由来の言葉でもあります。そして、私たち一人一人が持つ感受性の栄養や刺激になりうる力のことです。


昨今のSNSを席巻するinfluencer(インフルエンス・インフルエンサー)の語源とは、元々は「星の影響を持った何か」と言う言葉から生まれたもので、実は冬に大流行するインフルエンザと言う感染症も元は星の影響力を持った未知のウイルスの性質から名付けられたのだとか。現代では星の輝きのように熱く燃える輝きを秘めた伝播力を持つ人たちを指し、世間の大勢に刺激やインスピレーションを与える才能を表す意味に繋がっていきます。


いつか人間が肉体の死を迎える時、肉体から抜けた魂は一体どこへいくのかと子どもの頃から考えていた私は「死」そのものが怖くて仕方ありませんでした。しかし、大人になってからルドルフ・シュタイナーの言葉を通して死後の領域がアストラルの世界であると知り、それから死が少しだけ怖くなくなりました。


大切な人に会えなくなることは悲しいけれど、すでに知っている場所に還っていくだけなのだと分かったから。


死後の世界とは魂が肉体から抜けた後に出かけていく場所。
生まれる前にも通過している、すでに知っている世界のこと。


例えば
物質の重たさをすり抜けた後の軽やかな層。
目には見えないけれど、確かに感じる何か。
身体の内と外の境界が溶けて風のように漂う場所。
夢、直感、あるいは、失った人との対話の気配。
魂が肉体を離れてただの意識になるときに旅をする場所。


それらが全て、アストラルの体験なのだと。


感情や想いが言葉になる前の震え。
なにかに出会った時に感じる、泣きたくなるようなざわめき。
関わりの中で生まれる心の動き。
目には映らなくても確かに私たちに流れ込む光のリズム。
例え他の人の目に見えなくても、聞こえないほどにささやかでも、自分にはわかるもの。
インスピレーションのかけらが、意味のあるメッセージのように映る瞬間。


これらも全てアストラル由来の、アストラルの世界からやってきて、私たちのアストラル体を通して感受される情報や栄養たち。


この言葉を読んで少し心が震える瞬間があるならば、それもきっとあなたのアストラルに対する体験・栄養になったと言えるでしょう。


最後に。
眠りに落ちる直前と、目が覚める前。身体がここにあるのに意識がふわりと浮かぶような、まるで意識の霧の中を抜けていくような感覚を体験したことがあるでしょうか。あれの正体は肉体と意識のあわいにあるアストラル世界へのトンネルを潜り抜けていく体験なのだそう。


もしも覚えていたら、そのことを眠る前に思い出してみて。さらに目が醒めても覚えていたら、その夢の内容を書き留めておいてください。
アストラルの世界で体験したことを。

ABOUT US

OUR STORY

生きることは息をすること。噛んだり浸したり目を細めたりしびれたりすること。ただそこに在るだけの自分の感覚を愛おしいと思えたら、還って、ただ還って、光みたいに透明になれる。

季節の色や手触りは、瞬きした途端しなやかにうつろう。その変化に頬を撫でられているようだと思う。気づいていないだけで、もしかしたらわたしたちも毎秒生まれ変わっているのかもしれない。

閃いたと思ったら甘い余韻を残して消えていく、それを追いかけていった先に何があるのだろう? そして、その“感覚のカケラ”に触れ、纏うあなたは何を感じるのだろう? 知りたいという願いは、涙が出る寸前の喉の痛みに似ている。

今この瞬間も、見つけてもらえることを願って切なく吐息を震わせているほんとうのあなたへ。この宇宙のどこかで、いつか出会える日を願って。


OUR BELIEF

“わたし” はなにを求めているのだろう──

混沌としたこの世界で大切にしなければならないのは、本当は、その問いであるはず。自分を静かに見つめてはじめて、感情は豊かに色づく。そして体の感覚がゆっくりと呼び覚まされ、空の色、空気のにおいのわずかな変化も心に響くようになる。わたしも、ともに社会に生きる人も、動物も草も海も森も、宇宙の一部。この星を巡るすべての ものと愛を通じて一体となることは、感謝に満ち溢れたとほうもなく美しい体験だ。

そこに在る何かを感じて自分の内側を見つめる、そのきっかけを多くの人に届けられたら。生きるということはあまりにも深く、あまりにも複雑な冒険だから、一緒に答えを見つけていきたい。一人ひとりの魂が満たされて、よどみなく流れる水のように循環していくとき、社会も自然も、きっとあるべき姿に戻っていくと、わたしたちはそう強く信じています。


MATTER

混沌としたこの世界で今、わたしたちが大切にしなければならないものとは何か。一人ひとりが、社会が、自然が、元のあるべき姿にゆっくりと戻っていくために。ディレクターが気になっていること、学びたいこと、深掘りしたいこと=MATTER。

お客様と共に学び・感じ・考えるきっかけとなるようなコンテンツ(記事・インタビュー)を、WEB限定のオリジナルコンテンツとしてお届けしています。