A to Z COLUMN   by aynoma 


O 「 ONENESS 



THINGS THAT MATTERのライティング・パートナーである淡の間(あわいのま)が、ブランドの世界観との親和性を構築するキーワードをAからZまで毎月ひとつずつ紐解くコラム。

今月のテーマは、O 「 ONENESS 」。



私たちの人間の体をつくるちいさな細胞や血のなかを巡る微細な物質も、かつて遠い宇宙で星が生まれては消えていった光のひとかけらと等しいという話を本で読んだ時、非常に新鮮な驚きと不思議なときめきを覚えました。占星術にロマンを感じるのもそれと同じく、宇宙と自分との照合にそこしれぬ不思議さと喜びを感じたからです。いや、不思議というよりも「やっぱりそうなんだ」という喜びに近いかもしれません。

「人の身体や心は宇宙と繋がっている」「世界は一つで、投影と照合によって成り立っている」という考えが好きです。何かを学んだりしていると、結局は何を学んでいても同じところに立ち返ってくるような感覚に陥ることがあります。事象が違えども、この世界は全て、等しい共通の言葉で語ることができる。分からないなりにも、そこにはなんらかの理(ことわり)があるのではないかということに気づきます。そう思ったとたん、今も止まらずに動き続ける心臓の鼓動や、月が満ち欠けに左右されやすい心、潮が満ちては引いていく潮騒のリズムなど、それらの事象がまるで全てかさなり合っているように思えてくるのです。

古代の探求者たちが残したヘルメス文書に記されているこの世の理。” As above, so below. ──「上なるもののごとく、下なるものもまた然り」”。天の巡りと、地の営み。広大な外側の世界と、ひそやかな内側の世界。夜空に散りばめられた銀河の網目と、私たちの脳の奥深くに広がる神経のひろがり。それらを並べてみると、よく似た輪郭を描いていることに気づきます。

ひとは誰しもからだの中に小さな宇宙、ミクロコスモスを抱えて生まれてきます。 大きな天(マクロコスモス)で起きている出来事は、決して自分と関係のないどこか遠くの出来事ではなく、照合し合う同じ世界線にあるということです。それも天が上で地が下という神話の世界のような上下関係ではなく、天の世界と地の世界が同じ律動で動いていると知るとき。それが「Oneness」と呼ばれる領域の入口なのかもしれません。

息を吸うとき、あなたは世界の一部を胸の中に迎え入れ、 息を吐くとき、あなたは自分の一部を世界へとひらいていく。どこまでが自分自身で、どこからが世界なのか。自分を慈しみやさしく整えてあげることは、目の前に広がる世界の平和を作ることと同じ。
あなたの肉体は広大な宇宙の縮図。 あなたは宇宙、この世界、そのもの。

もし夜空を見上げることがあったら、遥か彼方で輝く星と、いまここにあるあなたの命は、 同じ光の糸で織り上げられ、おなじ呼吸をかさねていることを感じてみてください。人は星のかけら。物質元素の比率の違いでうまれただけの、形の異なるかがやき。人が一生を終えた時、私たちの体を構成していたすべての細胞たちは再び小さな粒子となり、気体となって散らばって自然へと放たれ、また宇宙へと還ります。




ABOUT US

OUR STORY

生きることは息をすること。噛んだり浸したり目を細めたりしびれたりすること。ただそこに在るだけの自分の感覚を愛おしいと思えたら、還って、ただ還って、光みたいに透明になれる。

季節の色や手触りは、瞬きした途端しなやかにうつろう。その変化に頬を撫でられているようだと思う。気づいていないだけで、もしかしたらわたしたちも毎秒生まれ変わっているのかもしれない。

閃いたと思ったら甘い余韻を残して消えていく、それを追いかけていった先に何があるのだろう? そして、その“感覚のカケラ”に触れ、纏うあなたは何を感じるのだろう? 知りたいという願いは、涙が出る寸前の喉の痛みに似ている。

今この瞬間も、見つけてもらえることを願って切なく吐息を震わせているほんとうのあなたへ。この宇宙のどこかで、いつか出会える日を願って。


OUR BELIEF

“わたし” はなにを求めているのだろう──

混沌としたこの世界で大切にしなければならないのは、本当は、その問いであるはず。自分を静かに見つめてはじめて、感情は豊かに色づく。そして体の感覚がゆっくりと呼び覚まされ、空の色、空気のにおいのわずかな変化も心に響くようになる。わたしも、ともに社会に生きる人も、動物も草も海も森も、宇宙の一部。この星を巡るすべての ものと愛を通じて一体となることは、感謝に満ち溢れたとほうもなく美しい体験だ。

そこに在る何かを感じて自分の内側を見つめる、そのきっかけを多くの人に届けられたら。生きるということはあまりにも深く、あまりにも複雑な冒険だから、一緒に答えを見つけていきたい。一人ひとりの魂が満たされて、よどみなく流れる水のように循環していくとき、社会も自然も、きっとあるべき姿に戻っていくと、わたしたちはそう強く信じています。


MATTER

混沌としたこの世界で今、わたしたちが大切にしなければならないものとは何か。一人ひとりが、社会が、自然が、元のあるべき姿にゆっくりと戻っていくために。ディレクターが気になっていること、学びたいこと、深掘りしたいこと=MATTER。

お客様と共に学び・感じ・考えるきっかけとなるようなコンテンツ(記事・インタビュー)を、WEB限定のオリジナルコンテンツとしてお届けしています。