A to Z COLUMN   by aynoma 


J 「Jupiter



THINGS THAT MATTERのライティング・パートナーである淡の間(あわいのま)が、ブランドの世界観との親和性を構築するキーワードをAからZまで毎月ひとつずつ紐解くコラム。

今月のテーマは、J「Jupiter」。




太陽系で最も大きな惑星、木星(Jupiter)。
神話における木星はユピテル(ゼウス)、天空の世界の王の名前です。

彼は世界を創った神ではありませんが、世界の秩序を決める神様です。何が正しいか、何を発展させるかを判断する存在であり、然るべき評価を下しながら生産性と豊かさをもたらします。

豊かさとは何でしょうか。
これは人それぞれの価値観が見える正解のない問いかけです。

木星的な豊かさとはもちろんお金そのものを示すこともありますが、それよりも選択肢が増えることを示します。声が届く範囲が広がる、飛躍や評価の機会を得る、出会いが増える、可能性が増える、舞台が広くなるなど。それらを通して金銭を多く受け取る機会も得られますし、結果的に人生の可動域が広がると捉えても良いかもしれません。

また、木星は「幸運の星」と言われます。公転周期が約12年であることから星占いで「12年に一度の〜」などと書かれている場合は木星の周期による恩恵が配られる時期ということを指します。

しかし本質的に考えれば、幸運とは、ラッキーとは、何を示すのか。
12年に一度の幸運の年と聞いていたのに、ラッキーどころかとんでもないことになっているという話は占いあるあるです。病気をしたり、お別れをしたり、なんらかの不遇が生じたりと全く幸せではないと嘆きたくなる人もいます。

さて、ここに木星の本質があります。
木星が象徴するのは「拡大」と「可能性」です。その人にとって本当の意味での幸せがやってくるように必要なものを精査し、取捨選択をする。受け入れる準備をさせる。埋もれている問題をクローズアップさせ、時によっては正義の鉄拳を下すこともある。必要であれば機会を与えて一気に引き上げる。

なんにせよ、その人にとって最も幸せになる機会を与えてくれるのが木星の恩恵であるため、起こっている出来事を善悪で判断することなく受け入れねばなりません。

2026年7月1日、西洋占星術の世界では木星が獅子座のエリアへ移動します。
しし座は太陽の支配を受ける12星座中唯一のサインです。

しし座の領域は生きがいをもって生きること、自己表現に関わること、クリエイティブなこと、誇りを持って向き合えること、刺激、恋愛、子どもに関わること等、総括して「自分らしさを守り、主張すること」を象徴するテーマを管轄します。言うなればしし座的なテーマとは太陽系における太陽という唯一無二の星の影響、そのものを指します。

ここに木星の恩恵を受けるとどうなるかといえば「他の誰でもない自分自身を讃えて表現すること」にチャンスが巡ります。未来に向けて自分自身が輝くチャンスを作る年、とも言えます。

太陽は唯一無二の恒星、存在の核。
一方で木星は、その存在が社会的にどれだけ広がるかを決めます。

太陽はアイデンティティ。
木星はスケールです。

たとえば、その人にどれほどの才能があっても自らを隠そうとすれば広がることはありません。しかし勇気を出して一歩外にそれを出せば、木星は「それいけ」とその勇気を後押しします。

ただし注意点もあります。中身が伴わない誇張も拡大します。木星はブレーキをかける星ではなく、その作用は土星の役目です。

見栄や過剰な自己顕示も同じように広がります。木星があなたが持つ光が遠くまで届けようとする時、その輝きが本当に必要な方へ届くかどうかはあなた次第。

恩恵を受け取れるかどうかは内面の準備と許可から始まります。
幸運の風が吹いた時、良い風向きを帆に受けられるかどうかはあなた自身の状態で決まるのです。

あなたは自分の創造性を信じていますか。
自分の人生を楽しむことを許せていますか。
自分の人生の可動域を広げてもいいと、心から思えていますか。
何より自分の本質的な幸せを信じ、受け入れる覚悟はありますか。

木星の恩恵を受け入れる準備は整っていますか。

いつかこの文章を見返すことがあった時、この2026年という年が自分の輝きを信じるための挑戦の時間、人生の可動域を大きく広げる飛躍の時間になったという答え合わせができますように。


ABOUT US

OUR STORY

生きることは息をすること。噛んだり浸したり目を細めたりしびれたりすること。ただそこに在るだけの自分の感覚を愛おしいと思えたら、還って、ただ還って、光みたいに透明になれる。

季節の色や手触りは、瞬きした途端しなやかにうつろう。その変化に頬を撫でられているようだと思う。気づいていないだけで、もしかしたらわたしたちも毎秒生まれ変わっているのかもしれない。

閃いたと思ったら甘い余韻を残して消えていく、それを追いかけていった先に何があるのだろう? そして、その“感覚のカケラ”に触れ、纏うあなたは何を感じるのだろう? 知りたいという願いは、涙が出る寸前の喉の痛みに似ている。

今この瞬間も、見つけてもらえることを願って切なく吐息を震わせているほんとうのあなたへ。この宇宙のどこかで、いつか出会える日を願って。


OUR BELIEF

“わたし” はなにを求めているのだろう──

混沌としたこの世界で大切にしなければならないのは、本当は、その問いであるはず。自分を静かに見つめてはじめて、感情は豊かに色づく。そして体の感覚がゆっくりと呼び覚まされ、空の色、空気のにおいのわずかな変化も心に響くようになる。わたしも、ともに社会に生きる人も、動物も草も海も森も、宇宙の一部。この星を巡るすべての ものと愛を通じて一体となることは、感謝に満ち溢れたとほうもなく美しい体験だ。

そこに在る何かを感じて自分の内側を見つめる、そのきっかけを多くの人に届けられたら。生きるということはあまりにも深く、あまりにも複雑な冒険だから、一緒に答えを見つけていきたい。一人ひとりの魂が満たされて、よどみなく流れる水のように循環していくとき、社会も自然も、きっとあるべき姿に戻っていくと、わたしたちはそう強く信じています。


MATTER

混沌としたこの世界で今、わたしたちが大切にしなければならないものとは何か。一人ひとりが、社会が、自然が、元のあるべき姿にゆっくりと戻っていくために。ディレクターが気になっていること、学びたいこと、深掘りしたいこと=MATTER。

お客様と共に学び・感じ・考えるきっかけとなるようなコンテンツ(記事・インタビュー)を、WEB限定のオリジナルコンテンツとしてお届けしています。