earth+-ing

SENSE
07_
earth+-ing

SENSE 07_earth+-ing
この身がいつか消える日まで、感覚を通して得たものをなるべく覚えていること。
それもまた生きる上で与えられた一つの役割である。

紛れながら、現れては消え、溶けていくなかで、
私はここに在ることを感じようとする。

宇宙を漂う惑星とこの地上で戸惑いながら進む私、
まるで同じ生き物のようだ。
いつか粒になって消えていくその日まで、
宇宙を惑う星のように地上の海を漂い続ける。

身を預け、この地に溶け込み、境界線が歪んだあの日のこと。

この身体が
この感覚が
あらゆることを覚えている。

その記憶を頼りに、浮遊しながら還る場所をずっと探している。