AHUM

SENSE
09_
AHUM

SENSE 09_AHUM

閃光

 

恍惚として悶ゆる渦の中にいた

朦朧とした意識の中で

渦が意識をさらっていく

暗くて深いところ

光のないそこのそこ

ただただ立ちつくす

渦は私が止まるのを待っていた

私が立ち止まると渦は静かになった

静寂が全てを浄化していく

 

そこには光しかなくて

光は私の全てだった

眩しくて目をとじた

ただただ懐かしいにおいがした

それは私が生まれた

宇宙のにおい

 

すべてがあってなにもない場所

星が生まれる場所で

私は生まれた