MY SENSE #01
スナック「シャンテ」SHIHO

2025.02.13
<br>MY SENSE #01 <br>スナック「シャンテ」SHIHO

様々なジャンルで活躍される方に「生きる上で大切にしている感覚」をお聞きする連載企画「MY SENSE」。
“その先の感覚を纏う” THINGS THAT MATTER のお洋服とともに、お話を伺います。
第一回は、高円寺にあるスナック「シャンテ」ママのSHIHOさんをお迎えしました。


―SHIHOさんにとって生きる上で大切にしている感覚はなんですか?

直感で行動すると結局変なことに巻き込まれたり、問題が起きたりするんですよ。 でも、それが良かったのか悪かったのかっていうのは、その時には判断できないと思ってて。

人生って長いストーリーだと思っていて。嫌なことがあったり、周りから「ほら言っただろう」と言われたりもする。そのシーンだけで見るとすごく悲劇に思えるけど、チャップリンも言っていたように、ストーリーで見たら、それがあって良かったと思えるようになるんです。

そのシーンだけで物事を見なければ、直感で生きていけるっていうことが、20代30代を経てわかりました。


ぐって苦しくなっても、その時の自分の行動次第で、落ち込んで泣いた日々がすごい素晴らしい経験になって、ここにたどり着くまでの伏線だった、伏線でしかない。みたいなふうに36歳ぐらいぐらいから思えるようになってきました。
だからこそ、ますます直感を信じるようになって。私にとって大事なのは、何を選ぶかより、その選んだことを自分で大切にできるかどうかです。

でもそれってやっぱり自分に自信がないとダメで、10代20代のころは自信がなかったです。たくさん失敗をしてきたけど、何かこう、乗り越えたりした自分が今の自分を作ってくれてるんだと思っています。周りから見たら痛いようなこともあったと思うけど、それも含めて今となればもう良かったなぁって感じています。


OVERALLS with TAFFETA CAPE ¥37,400 tax in


―「強さと優しさ」について

やっぱり、自分が愛されていなかった時期があったという自覚があります。今思えば大したことないんですけど。でも自分の身体を抱きしめて、自分で自分を慰めていた時期がありました。だからこそ、自分をやっぱり愛さないといけないという気持ちが、人から愛されて強くなりました。

分からないけれど、強さと優しさって、いとこぐらいの関係な気がするんです。強くないと、多分人に優しくなれないよなって、10代からずっと考えていました。

自分を愛するには、強くならないといけない。 強くなるためにはどうしたらいいんだろう。人にも優しくしたいし、そうするには、どうしたらいいんだろう。
強くなるためには、この自信のない自分を克服しないといけない。じゃあ、どうしたらいいんだろう。
自信をつけなきゃいけないけど、じゃあ自信をつけるためにはどうしたらいいんだろう。
なんかこう追求し続けていました。そういうことを考える自分も好きでしたね。

やっぱり私に優しくしてくれた人たちは、みんな強い人でした。いつか自分が受けた優しさを、自分がこの子だと思う人に返せるようになれたらいいなと思っています。最近やっと少しだけできはじめたっていうぐらいなので、まだ先は長いなぁと思っています。まだ、そのもらった分とこの返せている分が比例してないんですよ。

かわいがってもらった人とか、いろいろ教えてもらった人とか、皆さんいらっしゃると思う。全然ダメな自分なのに、それを全部受け入れたうえで一緒にいてくれた人とか。そういう人たちにもらったのを、まだ自分のためだけど、少しずつ人に返せるようになってきました。

それで、だんだんと自分のためよりも人のために動けるようになってきたら、もっといいのかなって思っています。
まだ「自分」がすごく強くて、少しだけそこにお返しできる心が芽生え始めたぐらいだから。 

 

shiho
高円寺のスナック「シャンテ」のママ。モデルやシホママとしてYOUTUBEでも活動。
Instagram:@chante_shiho
YouTube:@chante_koenji

ご着用いただいたOVERALLS with TAFFETA CAPE はこちら>>