EROTIC ENERGY

SENSE
03_
EROTIC
ENERGY

SENSE 03_EROTIC ENERGY

わたしたちの時代はよく燃える、いろんな意味で。
わたしも燃えてるいろんな意味で。

乱れ、乱れて幾星霜。

ごめんなさいを言ったり言わなかったりしながら、それでもただ、ただ互いの存在に触れたいだけだ。

この体の肉と死ぬまで一緒に生きていくわたしたちは哀れでかわいそうで、とびきりかわいい生き物だ。

恋はすばらしいものらしい。とはいえ触れないかぎりはまるきりわからない。だからこの指は柔い肌をたどりつづける。

どうか幸せでいて。闇をつらぬいて。泣いたりしないで。もっとよく見せて。こんないびつな願いばかりで生きているなんて、健気じゃなくてなんというのだろう。

指先からつま先まで命の潮が走っていく。螺旋みたいにより合わさってどこまでもどこまでもワルツを踊って。

まぶたの裏では光がわがままな絵の具みたいな色でやたらめったら弾けていて、汗は少しつめたいのに体は燃えるように熱い、そんな時に思う。

わたしたちはただ、生きているうちはご機嫌でいたいだけなんだ。